インフルエンザ
インフルエンザ
インフルエンザは、インフルエンザウイルスによる感染症です。子どもでは突然の発熱やだるさだけでなく、嘔吐・下痢などを伴うこともあります。
多くは自然に回復しますが、肺炎や脳症などの合併症を起こすこともあるため、お子さんの全身状態をみることが大切です。
インフルエンザウイルスによって起こる感染症で、主に飛沫や接触によって広がります。
日本では例年、冬を中心に流行しますが、流行する時期は年によって異なります。
潜伏期間は一般に1~4日程度です。
A型・B型などがあり、一度インフルエンザにかかっても、異なる型・亜型などに再び感染することがあります。
代表的な症状は、
などです。
子どもでは嘔吐・下痢・腹痛などの消化器症状を伴うこともあります。
また、乳幼児では典型的な症状がそろわないこともあります。
インフルエンザでは、急な発熱や強いだるさ、頭痛、筋肉痛などの全身症状が比較的目立つ傾向があります。
一方、一般的な風邪では鼻水やのどの痛みが中心となることが多く、RSウイルス感染症などでは咳や喘鳴(ゼーゼー)が目立つことがあります。
ただし、症状には個人差があり、症状だけでインフルエンザとほかの感染症を確実に見分けることはできません。
原因はインフルエンザウイルスです。
咳やくしゃみによる飛沫や、ウイルスが付着した手や物を介して感染します。
家庭内や保育園・幼稚園・学校など、人が集まる場所では感染が広がりやすくなります。
感染予防には、
などが大切です。
発熱時は脱水になりやすいため、水やお茶、経口補水液などを少量ずつこまめに与えましょう。
食欲がないときは無理に食べさせる必要はありません。
十分に睡眠をとり、自宅で安静に過ごしましょう。
つらそうな場合には、年齢や体重に合った解熱鎮痛薬を使用します。
子どものインフルエンザでは、薬の種類によっては使用を避けた方がよいものがあります。自己判断で大人用の解熱剤を使用せず、医師から処方された薬などを使用してください。
発熱があり、周囲でインフルエンザが流行している場合などはご相談ください。
特に次のような場合は、早めの受診が必要です。
乳幼児や基礎疾患のあるお子さんでは、症状が軽くても早めの相談をおすすめすることがあります。
学校保健安全法では、インフルエンザは原則として、
「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで」
出席停止となります。
「発症した後5日」の発症日は、一般的に発熱などの症状が始まった日を0日目として数えます。
解熱してすぐに登園・登校できるわけではないため注意しましょう。
当院では、発熱からの時間や年齢、症状、周囲の流行状況などをみて、検査の必要性と方法を判断します。
6歳未満では、発熱から12時間以降を目安に迅速抗原検査を検討します。6歳以上では、発熱後6~12時間未満はAI搭載インフルエンザ検査「nodoca」、12時間以降は迅速抗原検査を原則としています。
ただし、検査の時間まで受診を待つ必要はありません。ぐったりしている、呼吸が苦しそう、水分がとれないなどの場合には、時間にかかわらず受診してください。
検査結果だけではなく、お子さんの全身状態を含めて診断・治療を判断します。

当院では、6歳未満は発熱から12時間以降を目安に迅速抗原検査を検討します。
6歳以上では、発熱後6~12時間未満はnodoca、12時間以降は迅速抗原検査を原則としています。nodocaは、のどの画像と症状などをAIで解析する検査で、鼻の奥まで綿棒を入れる必要がありません。
ただし、これは検査の目安であり、受診を待つ必要はありません。 おこさまの状態が悪い場合には、発熱からの時間にかかわらず受診してください。
すべてのお子さんに必ず必要というわけではありません。
年齢、症状、発症からの時間、基礎疾患などを考慮して使用を判断します。一般に、発症から48時間以内に開始すると効果が得られやすいとされています。
主な薬には、
があります。
年齢や体重、薬を飲めるか・正しく吸入できるか、基礎疾患などを考えて選択します。
リレンザ®やイナビル®の吸入粉末剤には添加剤として乳糖が使用されており、乳蛋白を夾雑物として含むことがあります。
牛乳アレルギーのあるお子さんでは注意が必要で、特に重い牛乳アレルギーがある場合には、内服薬など別の治療を検討することがあります。
受診時に牛乳アレルギーがあることをお伝えください。
※乳糖そのものが牛乳アレルギーの原因なのではなく、乳糖に微量に含まれる可能性がある乳蛋白が問題となります。
インフルエンザでは、抗インフルエンザ薬の使用の有無にかかわらず、急に走り出す、外に出ようとするなどの異常行動が報告されています。
特に発熱から少なくとも2日間は、お子さんを一人にせず、転落などの事故が起こらないよう注意してください。
いいえ。
インフルエンザには複数の型・亜型などがあるため、同じシーズンに複数回感染することもあります。