
こんにちは。みずたまこどもクリニック院長の田中瑞恵です。
手足口病は、春から夏にかけて流行しやすい感染症です。5月終わり頃からパラパラと手足口病のおこさまを診察することがありましたが、6月中頃から急増
しています。
名前のとおり手・足・口に発疹が出ることが多い病気ですが、実際にはおしりやひざ、ひじ、おしりなどに発疹が出ることもあります。
小さなお子さんに多い病気ですが、学童や大人が感染します。
手足口病とは?
手足口病は、主にエンテロウイルスやコクサッキーウイルスなどによって起こるウイルス感染症です。
保育園や幼稚園などで流行することがあり、咳やくしゃみなどの飛沫、手指やおもちゃを介した接触、便に含まれるウイルスなどから感染します。
主な症状
代表的な症状は、手のひら・足の裏・口の中にできる小さな水ぶくれのような発疹です。
最近では、手足だけでなく、
・ひじ
・ひざ
・おしり
・太もも
などに発疹が広がることもあります。
発熱は約3分の1程度のお子さんにみられますが、38℃以下のことが多く、高熱が長く続くことはあまりありません。
口の中に発疹や口内炎ができると、痛みで食事や水分をとりにくくなることがあります。
ご家庭でのケア
手足口病に特効薬はありません。多くは3~7日ほどで自然に改善します。
ご家庭では、症状に合わせたケアを行いましょう。
特に大切なのは水分補給です。
口の中が痛いときは、無理に食事をとらせるよりも、水分がとれているかを優先してください。
飲みやすいものとしては、
・水
・麦茶
・経口補水液
・牛乳
・冷ましたスープ
などがあります。
食事は、しみないもの・やわらかいものがおすすめです。
食べやすいものとしては、
・ゼリー
・ヨーグルト
・プリン
・アイスクリーム
・うどん
・おかゆ
などがあります。
柑橘類、トマト、塩辛いもの、熱いものは口にしみることがあるため、避けた方がよいでしょう。
登園・登校の目安
手足口病は、学校保健安全法で一律に出席停止が定められている病気ではありません。
発疹が残っていても、
・発熱がない
・普段どおり食事や水分がとれる
・全身状態がよい
場合は、登園・登校が可能です。
ただし、園や学校によって対応が異なる場合がありますので、必要に応じて各施設にもご確認ください。
感染予防のポイント
手足口病のウイルスは、症状が落ち着いたあとも便から数週間排出されることがあります。
そのため、登園を再開したあとも、
・手洗いをしっかり行う
・おむつ交換後は手洗いを徹底する
・タオルの共用を避ける
・おもちゃやよく触れる場所を清潔に保つ
ことが大切です。
こんなときは受診しましょう
次のような場合は、医療機関にご相談ください。
・水分がほとんどとれない
・おしっこの回数が少ない
・ぐったりしている
・高熱が続く
・強い口の痛みで眠れない
・繰り返し吐く
・頭痛が強い
・けいれんがある
・意識がぼんやりしている
手足口病の多くは軽症で自然に治りますが、まれに髄膜炎や脳炎、心筋炎などの合併症を起こすことがあります。
普段と様子が違うと感じる場合は、早めに受診してください。
治ったあとに爪がはがれることがあります
手足口病にかかった数週間後に、爪に横線が入ったり、爪が欠けたり、はがれたりすることがあります。
これは手足口病のあとにみられることがあり、多くは自然に新しい爪が生えてきます。
痛みや赤み、腫れがある場合はご相談ください。
まとめ
手足口病は、乳幼児に多い夏かぜの一つです。
多くは自然に改善しますが、口の中の痛みによる脱水には注意が必要です。
ご家庭では、
・水分がとれているか
・おしっこが出ているか
・元気があるか
を確認しながら過ごしましょう。
発熱、発疹、口内炎などでご心配な場合は、みずたまこどもクリニックまでお気軽にご相談ください。






