子どもの熱中症を防ぐために ~災害時の備えも見直しましょう~|南流山駅すぐの小児科・アレルギー科なら|みずたまこどもクリニック

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子どもの熱中症を防ぐために ~災害時の備えも見直しましょう~

子どもの熱中症を防ぐために ~災害時の備えも見直しましょう~|南流山駅すぐの小児科・アレルギー科なら|みずたまこどもクリニック

このたび、令和8年熊本地震により被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

真夏の災害では、地震によるけがだけでなく、停電や断水、避難生活による疲労などから熱中症の危険性が高まります。

熱中症は普段の生活でも起こる身近な病気ですが、正しい知識があれば多くは予防できます。

今回は、お子さんの熱中症対策と、災害時・避難生活で役立つポイントをご紹介します。


子どもは熱中症になりやすい

熱中症は、高温多湿の環境で体温調節がうまくできなくなり、体に熱がこもることで起こります。

子どもは体温調節機能が未熟で、身長が低いため地面からの照り返しを受けやすいことが特徴です。また、遊びに夢中になると、のどの渇きに気付かなかったり、自分から水分を欲しいと伝えられなかったりします。

そのため、大人がこまめに水分補給や休憩を促すことが大切です。


こんな症状に注意しましょう

次のような症状があれば、熱中症の可能性があります。

  • めまい・立ちくらみ
  • 顔が赤い
  • 頭痛
  • 吐き気・嘔吐
  • 足がつる
  • ぐったりして元気がない

呼びかけへの反応が悪い、意識がはっきりしない、けいれんしている、自力で水分が飲めない場合は、重症の可能性があります。ためらわず119番通報してください。


熱中症かな?と思ったら

まずは涼しい場所へ移動し、衣服をゆるめます。

首・脇の下・足の付け根などを保冷剤や濡れたタオルで冷やしましょう。

意識がはっきりしていて飲める場合は、水や経口補水液を少しずつ飲ませます。意識が悪い場合や吐いている場合は、無理に飲ませず救急車を呼びましょう。


普段からできる予防

① のどが渇く前に水分補給

水分補給は、水やお茶を少量ずつこまめに行うことが基本です。

大量に汗をかいたときや脱水が疑われる場合には、経口補水液が役立ちます。スポーツドリンクは糖分が多いため、飲み過ぎには注意しましょう。

② エアコンを我慢しない

室温28℃はあくまで目安です。湿度やお子さんの体調に合わせ、無理をせずエアコンを使用しましょう。

③ 外遊びは時間帯を工夫

真夏の日中は避け、朝や夕方など比較的涼しい時間帯がおすすめです。

帽子をかぶり、日陰で休憩しながら遊びましょう。

また、環境省の「暑さ指数(WBGT)」や「熱中症警戒アラート」も参考になります。


経口補水液がないときは

災害時など、市販の経口補水液が手に入らない場合には、家庭で代用を作ることができます。

**水1Lに、砂糖40g(大さじ4と1/2)、食塩3g(小さじ1/2)**をよく溶かします。

レモン果汁を大さじ1〜2(約15〜30ml)入れると飲みやすくなります。

*はちみつを少量加えるとまろやかな甘みが出ます(1歳以上のこどもや大人向け)

これは緊急時の代用品です。衛生的な水を使用し、作ったその日のうちに飲み切りましょう。市販の経口補水液がある場合は、そちらを優先してください。


避難所で気を付けたいこと

避難生活では、暑さや疲労に加え、トイレを気にして水分を控えてしまうことがあります。

熱中症予防のため、

  • のどが渇く前から水分をとる
  • できるだけ涼しい場所で過ごす
  • うちわや保冷剤を活用する
  • 汗をかいたら着替える
  • 子どもだけを車内に残さない

ことを心掛けましょう。

乳幼児や高齢者は特に熱中症になりやすいため、周囲の人が積極的に声を掛け合うことも大切です。


院長からひとこと

今回の熊本地震では、多くの方が厳しい暑さの中で避難生活を送られています。

災害はいつ起こるかわかりません。

普段から熱中症対策を心掛けることは、暑い夏を元気に過ごすだけでなく、大切なお子さんやご家族を災害時にも守ることにつながります。

この機会に、ご家庭でも「水分」「涼しい環境」「防災用品」をぜひ見直してみてください。


参考文献

  1. 気象庁「令和8年熊本地震に関する情報」
  2. 厚生労働省「熱中症予防のための情報・資料」
  3. 環境省「熱中症予防情報サイト(WBGT・熱中症警戒アラート)」
  4. 日本小児科学会「熱中症予防に関する提言」
  5. 日本救急医学会ほか『熱中症診療ガイドライン2024』
  6. 消防庁「災害時における熱中症予防」

医療監修 

みずたまこどもクリニック 院長
田中瑞恵(小児科専門医)

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